星屑少女の読書室

本と漫画と映画の感想

漫画感想『カーニヴァル』全28巻 御巫桃也

読み終わった~!
新刊を買うだけ買って、長らく本棚で寝かしつけ熟成させてきた『カーニヴァル』を無事読了。読み終わるまでに数年もかかってしまったのは、好きな世界観だから読み終わるのが嫌すぎて、超スローペースで読んだからだった。
 
手に取ったきっかけは、書店のアニメ化記念コーナー。華があってキラキラした絵にピンときてレジへ直行。ユニークなストーリーと設定、一風変わったキャラクターたちの名前に、作者の自由な感性を感じて好きになりました。一目惚れに近い感覚だった。『カーニヴァル』を読んでいると、私自身の心も自由になっていける感覚になり、それがたまらなく心地よかった。(余談だけど、アニメ化は2013年春。ということは、読み終わるまで10年くらいかけたってこと……やばい笑)
 
黒髪ツンツンクール男子好きだった私にドストライクの花礫。花礫が出てくるたび「イケメンだわ~」「ツンデレ可愛いわ~」「付き合いたいわ~」などなど、内心の欲望をダダ洩れさせながら読んでいた時間、楽しかったな。無事完結まで見届けることができて幸せ。
 
前半は花礫一筋だったけど、キャラが深堀りされていくたびに好きキャラが増えていった。燈先生と花礫の組み合わせは最高でした!
24巻の表紙の眼鏡なし平門さんが好みで、24巻から急に好きになったり(笑)。
ツクモちゃん、イヴァ、キイチなどなど、輪(サーカス)の女の子たちも美女ぞろいで大好き。イヴァ姉さんとか、宝石キラキラでうっつくしいよねぇぇぇぇぇぇ!(大声)
願わくば、私も国家防衛機関「輪(サーカス)」の研究員として配属し、夢女子ライフを楽しみたいものだ。花礫が本命。燈先生や若い頃の平門さんもいい。ツクモちゃんとお友達になってキャッキャもしたい(ダダ漏れる欲望)。
 
話が地球規模になったあたりから、より面白くなってワクワクしました。シリーズ当初から无と花礫の異分子的存在が不思議でしょうがなかったけど、すべてがつながっていたんだとわかった時はなるほどな〜と。花礫の生まれた経緯がめちゃくちゃ複雑だから、花礫の両親についてはなんとも言えないけど、无や療師には戻ってきてほしいなと思う。新たな始まりを描く最終回で、終わり方も素敵でした。
御巫先生、素敵な作品をありがとうございました♡